何日か前に友人3人で見てきた。
今やノーベル賞かと言われるほどになってしまいましたが、原作が出た当時はもうちょっと俗っぽい印象があって(特にノルウェイフィーバーでなおさら私の中にはその印象が強かった)、映画化が決まるまで原作は読んでおりませんでした。
キャストを聞いたときは正直ちょっと大丈夫かな?と思ったけど、見てみて「あー、これはトラン監督のノルウェイの森なんだなー」と納得しました。
原作読んでる人はそれぞれ思い入れもあるし、自分だけのノルウェイの森を持ちつつ映画を見るので、そことのギャップはいかんともしがたいっすね。
その部分がちゃんと理解できれば一つの独立した作品として見ることもできますし、新しい「ノルウェイの森」として受け入れることもできるのではないだろうか。
原作の雰囲気はある意味原作以上に醸し出されているし。ただ、原作を受け付けない人には同様に映画も受け付けないかな。
村上春樹の小説は狂気を狂気として見せないように、オブラートに包んで静々と話が進行していくけど、映画はその見えなかった狂気を映像の形にしてみせてくれた。しないと映画にならないから当然なんだけど、これを見た後に改めて原作を読んでみたら、原作の中の狂気がどんな風に伝わってくるのか、知りたいな、と思った。
しかし菊池凛子は濡れ場もあんまりイヤラシくなくてかえって良かった。病んだ女の子を演じさせたら右に出る者はいない。。。
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